快楽と幸福の違い

その昔、快楽と幸福の違いについて、考えていた時期がありました。
快楽も幸福も、人間にとって非常に心地よいもので、それらを求めるという欲求があります。
ある行動Aを行ったとき、人は心地よいとか、気持ちいいと感じます。なんとなくですが、その微妙なニュアンスによって、人々は快楽と幸福をある程度分けているように感じます。
では、その違いとはどこにあるのでしょうか。
行動で区分できるものでしょうか?

これは、個人的な見解ですが、そこには時間と、感じる心地よさの大きさがかかわっているのではないかと感じています。
前提条件として、心地よさ大きさの総和をZとします。この心地よさの総和Zは不変とします。なぜ不変なのかというと、人間の脳内で分泌できる脳内物質(たとえばドーパミンなど)は、生み出せる総量が決まっているという想定から、不変としました。
時間をT、心地よさをYとした場合、この総和Zは、

Z(心地よさの総和)=Y(心地よさ)×T(時間)

のようになっているのではないか、と考えています(あくまで個人的にですが)。

こう考えていくと、またまたグラフが描けるような感じがしてきます。
縦軸に心地よさ(Y)
横軸に時間(T)
としてグラフをとった場合、心地よさ曲線は、反比例のグラフになります。
グラフの例↓
逆数 - Wikipedia

つまり、長い時間の心地よさは幸福、短い時間の心地よさは快楽という分け方です。
ある一定のところで、なんとなく快楽と幸福の線引きがされているような気がしているのです。
これは、同じ行動Aを行っていても、感じ方が違ったりすることからも、線引きはその時によって変わったり、グレーゾーンのようなものがあるのかもしれません。
なんとなく、文章にしてみると、うまく伝わったかどうかが心配ですが、なんとなく、そんな感じがすると昔考えていました。