ロボットが蛾の夢を見ているのか、蛾がロボットの夢を見ているのか

「次世代スパコン」の脳神経系シミュレーションがロボットを変える~第26回日本ロボット学会学術講演会 特別講演レポート(ロボットウォッチより)
今、コンピュータによる脳のシミュレーションは、蛾にまで達しようとしています。

本文引用1〜
さらに2008年10月からは、脳神経系チームを設置する予定だ。神経細胞のシミュレーションを行なうためだ。細胞回路シミュレーションと無脊椎動物の脳全体のシミュレーションを行なう。それによって、いまは蛾にコントロールさせているロボットを、蛾の脳神経系を模擬したプログラムを走らせた次世代コンピュータに繋いで、その動きを見て確認するといったことも可能になる。
〜ここまで

これには驚き^^ 技術の進歩には驚かされるばかりです。また、本記事ではさらに下記のように書かれており、近い将来、人型の自立型の機械が生まれるかもしれないことを予感させます。

本文引用2〜
将来は、次世代スパコンをロボットのなかに組み込むようなことも可能になるのではないかと姫野氏は語った。神経系レベルでモデル化し、それをちゃんと再現することができ、なおかつ、ゆくゆくは11年で1,000倍という性能を信じれば、チップにすべての、あるいは限られた部分での人間の判断能力を1チップのなかに入れることができて、ロボットも制御できるのではないかと考えているという。
〜ここまで

鉄腕アトムドラえもんなど、これまでさまざまなロボットがマンガやアニメとして描かれてきました。それが、もしかすると意外とはやく(まあマンガの方が時間軸的に、はやいものもありますが。。。)実現するかもしれません。

近未来は、大きな無線機でやり取りをするというようなSFの物語は、携帯電話として実現しました。ものによっては、SFで描かれたものよりも高性能なものさえあります。

小さい頃、空想していたさまざまなものが、徐々に実現しつつあることは、確かです。個人的には、やはり「どこでもドア」がほしいと思っています。出社ギリギリまで眠れるということで^^; しかし、旅行的な観点でどこかに行きたいという意味では、Google Streetビューは、どこでもドアの1つの形とも言えなくもありません。PCとネット環境があれば、さまざまな国の雰囲気を楽しむことができます。それも簡単なマウス操作で。

あと、「ほんやくコンニャク」は便利ですよね。グローバル化と言われる昨今、ほんやくコンニャクがあれば、どこにでも行けそうです。でも、近年では、翻訳技術も進歩し、さまざまなWebサービスで翻訳サービスが提供されていますし、電子辞書の中には、非常に多くの定型文をコンピュータ音声がしゃべってくれるものがあり、日常会話はほぼ網羅されているので、ある意味「ほんやくコンニャク」みたいな役割をしつつあります。

未来は、自分が思っている以上に、変化に富み、驚きの連続かもしれません。近い将来、お手伝いロボットが「昨日、蛾の夢を見ました。プロトタイプの際の蛾の記憶が残っていたのかもしれません」なんて言う日が来るかもしれないですね。

ちなみに、タイトルは「荘子 - Wikipedia」の胡蝶の夢から。