Twitterと政治を考えるワークショップを聞いて(個人的なメモ的な日記的なまとめ)

昨日、
Twitterと政治を考えるワークショップ
http://www.glocom.ac.jp/2009/06/twitter.html
に参加。懇親会も含めて、様々な話が聞け、有意義だった。
それとは別に、いろいろと考えたことの個人的なメモ的な日記的なまとめ。
ちなみに、Twitterと政治を考えるワークショップで話された内容については、ほとんどまとめてないのであしからず。
まとめ記事については、
[jp] 橋本岳衆議院議員、津田大介、山崎富美、3氏が「政治とTwitter」をディスカッション | TechCrunch Japan
が参考になると思います。

個人的は、mixiなどのSNSよりオープンで、ブログよりクローズなイメージを持っている。
簡易メールとしても使えて、メッセンジャー的にも使える。
つまり、さまざまなツールの良いところを取り入れつつ、ほどよい制限を加えていて、どのようにも使えるという、絶妙なポジション。
ふと、リアルタイムRSSの集合体という印象に落ち着く。

  • ネットというリージョンを定義する必要があるか?

インターネットに国境はないと言いつつも、インターネット規制(ブロック)の話題を最近よく見かける。
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/090630/mds0906301136004-n1.htm
・イラン抗議デモで殺害のネダさん、市民ジャーナリズムの契機に
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-38713420090625
規制については、文化の違いによる性描写の話題もある。このまま、国ごとの法律や規制で進めていくのも良いが、個人的にはインターネット全体の別な法律というか、定義みたいなものがあっても良いように思えた。
ふと思ったのは、沈黙の艦隊Googleがあらゆるデータを蓄積し、サーバを原潜に乗せ、衛星からデータを配信するという、なんとも荒唐無稽な想像。

  • スタンピードとゲリラ戦

現在の報道においては、スタンピード現象を起こさないように、裏取り(ソースの確認)を行い、慎重に発信を行う必要がある。まるで犯人のように報道してしまったことで、情報の流れが生まれてしまうからである。
昨日のワークショップでも、イランの内情について、正確な情報がなく、デモ隊が正しいのか、政府が正しいのかは、わからないという話があった。つまり、情報操作がされている可能性である。これは、誰にも否定できない。今後、より詳しい情報や調査が行われたとき、はじめてわかることも多いだろう。
最近だと、
http://rocketnews24.com/?p=11485
の話があった。
ソマリア海賊狩りツアーはデマか - 火薬と鋼

ロシア人のソマリア海賊死傷ツアーは本当なのか? - はてな読み
が話の顛末をまとめている。この流れで面白いのは、情報が一気に広がり、スタンピード現象が起きていることにある。
はてなブックマーク - ロシアで海賊を “合法的に死傷させる” ツアーが問題に – ロケットニュース24(β)
のエントリを見るとわかるが、途中から話が変化している。
このように、スタンピード現象が起きた場合、その対抗手段としては、やはりゲリラ戦で対抗する形になる。上記のように、自らのブログやはてブのコメントなどによって、情報を発信するわけだ。
誤報やミスは、人間が介在する限り、確実に起きる。私は今までミスをしたことがない人間を見たことがないからだ。すこし哲学的な言動だが、少なくとも、スタンピードとゲリラ戦が行われていること自体は、非常に健全な状態だと思える。

  • ストリーミングと速記

ふと、すべてのニュースをストリーミングで配信すればと思ったのだが、ボタンで映像を巻き戻すのがめんどくさいし、同じ内容であれば、文章で読んだ方が早いので、一長一短だった。文章にするとニュアンスが変化する。しかし、人には1日24時間しかなく、より多くの情報を取得したいというニーズがあることは確かなので(個人的にも)、やはり文章が必要にも思う。
※tudaるについての話があった際に思ったこと。

ある政党でも、議員によって考え方が違う。これは至極当然で、政党の中にいる人が、すべてにおいて同じ方向を向いていたら、逆に末恐ろしくもある。
そんな時に、ふと、政党や派閥などを取り除いた意見や方策などを聞き、自分の考えが一番近い議員に投票するという方法はどうだろうと考えた。これについては、少しニュアンスは異なるが、懇親会で橋本議員に聞いてみたところ、対馬の例について説明があり、非常に納得できた。なので、この案は、保留。
その議論とは別に、
会社という概念を取り払ったらどうなるか?
という思考をしていた。あるプロジェクトに際して、もっとも適切な人員を集め、個別に契約するというものだ。元々、個人事業主しかいなかったものが、会社という組織へ変化していったことは理解している。しかし、その当時は、情報のインフラが整っていなかった。現在の情報インフラを利用して、なにか新しい携帯の組織が生まれるように思うのは、気のせいだろうか。
余談だが、最近、富山の薬売りと同じようなビジネスモデルが注目されている。消費された分だけ金額を支払うというもので、飛行機の部品などでそのモデルが実践されている(ワールドビジネスサテライトを見た記憶)。これは、情報インフラが整ったために生まれた新たなモデルと言えるのではないかと思う。


※以下は、個人的なメモ

  • メモ:エンターテイメントと政治、日本と海外の違い。

政治にエンターテイメントを導入するという考え方。ある意味、小泉元首相は、小泉劇場などと表現され、エンターテイメント性に富んでいたように思う。また、支持率なども高かったことから、政治への関心が高まったことは確か。ただし、ただ魅せればいいという話ではないように思える。要検討。

  • メモ:ネットユーザと投票率、リアルユーザと投票率、その違いのデータを調べる

Twitterやブログなどは、投票率にどの程度影響があるのか、個人的に知りたいと思った。実際に調べてみないとわからないことだが、投票率をあげるには、インターネットをもっと活用する方がいいかもしれないというような、統計データがあるかもしれない。

  • メモ:情報の価値基準のまとめと、数の暴力の数値化。ある意味、戦闘力的な指標があると、見えるものがあるかなと。

情報の属性の話。なぜ、スタンピード現象が起きるのか。情報の価値基準が数値化できると、スタンピード現象などの兆候が見えるかもしれない。もっともやっかいなのは客観的な視点。個人的に、今後整理しなければならないことだと思っている。

  • メモ:人口分布と革命の関係性。日本の学生運動はいつだったか。

これは、あくまで個人的な印象の問題。たぶん、歴史と革命などの本を紐解けば、載っているだろう。そのうち、探そうと思う。

  • 追記

ちゃんと参考になるまとめ
Twitterと政治を考えるワークショップの感想:Geekなぺーじ
Twitterは政治や報道を変えるのか (2/2) - ITmedia NEWS