彼を知りて己を知れば、百戦して殆うからずの巻(孫子より)

個人的に、孫子がもっとも好きな言葉として、

彼を知りて己(おのれ)を知れば、百戦(ひゃくせん)して殆(あや)うからず。彼を知らずして己(おのれ)を知れば、一勝(いっしょう)一負(いっぷ)す。彼を知らず己(おのれ)を知らざれば、戦うごとに必ず殆(あや)うし。
source:孫子:謀攻篇 - Web漢文大系

光栄の三国志シリーズでもオープニングで使われたことがあります(個人的には、IIIのオープニングも好きです)。
あまりにも有名な言葉なので、知らない人の方が少ないですかね。意味はそのままで、相手を知り、自分を知れば、百回戦っても負けることはないということです。
この言葉は、ことあるごとに思い出しているのですが、なかなか実践できていないのが実情です。まず、相手の力を推し量る時点で、誤差がでてきます。また、自分の力を客観的に量るのも、自分自身では難しかったりします。そうなってしまうと、「彼を知らず己を知らざれば、戦うごとに必ず殆うし」となってしまうわけです。
さて、目下の注目ニュースは、やはり衆議院議員総選挙。1993年に行われた第40回衆議院議員総選挙から16年、民主党が政権をとるのか。または自民党が踏ん張るのか。まさに、注目の選挙です。
巷では、民主有利とのニュースが駆け巡っていますが、前回の第44回選挙でも、自民党は分裂しており、状況は大きく異なりますが、なんとなく、面白い選挙になりそうな予感がしています。
それぞれれの党首のオフィシャルサイトを見ると、すでに動きがありますね。
麻生太郎オフィシャルサイト
http://www.hatoyama.gr.jp/
政治に対しては、さまざまな見方や考え方があるかと思います。ただ、「彼を知らず己を知らざれば、戦うごとに必ず殆うし」であることは確か。これはまったく個人的な予測ですが、今回、多くの人が予想しているのとは、違う結果になるのではないかと、ひそかに思っている今日この頃です。

source:衆議院議員総選挙 - Wikipedia
source:第45回衆議院議員総選挙 - Wikipedia
source:第40回衆議院議員総選挙 - Wikipedia
source:第44回衆議院議員総選挙 - Wikipedia